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2014年10月19日。この日をもって、約1ヶ月つづいた山形ビエンナーレが終わりました。きもちの結果から言うと、「とても楽しかった」。参加アーティストが身近にいたこともあって、他人事ではない、じぶんたちのイベントだという意識があったからだろうなあと思います。メイン会場となった文翔館(旧山形県庁)にはしょっちゅう自転車で寄り道して、坂本大三郎さんが黙々と人形(?)を彫り上げていく様を眺めたり、山形の小中学生を写した梅佳代さんの写真を眺めたりしました。平日なんて静かなもので人もまばらだったけど、僕にはそれもよかった。坂本さんの人形はどれもほどよくトボケた顔していて面白く見たし、梅佳代さんの写真には「アホな少年時代」がいっぱいあってクスって笑ってしまって眺めていて飽きなかったです。いつもはツンとお澄まししている感じでなかなか身近に感じたことのなった文翔館という歴史あるおカタい建物がとても親しみあるものに感じられてきました。

上の写真は、その最終日に文翔館で撮ったもの。このイベントのマスコット「げんしくん」(荒井良二さん作)の後ろ姿。かわいいですね。ぜんぜん気づかなかったけど、ビエンナーレのあいだずっと、げんしくんはこうやって山形にいるみんなになにかを投げかけていてくれたんだろう。たぶんそれは、「山形のみんな、もっともっと、生きることをたのしもうよ」とか、「東北のみんな、じぶんたちの人生と文化を、愛しきろうよ」ってメッセージだったんじゃないかなと僕は勝手に思っています。

このイベントのアートワークに深く関わっていた僕の親友が、5年くらい前、「山形で祭りがしたい」って言ってたのをふと思い出します。こんかいのビエンナーレは東北芸工大主催だから、彼が実現させたってわけではないだろうけど、でも、あのときの彼のそういう「想い」がこういうかたちに収束していったとも言えるなあと思うと、その事実にううむとうならずにはいられません。たくさんのマインドと情熱を抱いて望む未来を掲げるっていうことが、その到来を呼び込むのだなあと。

2014.11.2  Mikio Soramame