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真下慶治(ましもけいじ)という画家をご存知でしょうか。1993年に亡くなった、山形生まれの洋画家です。僕は、真下美術館館長である真下清美さんに出会うまでまったく知りませんでした。2014年は画家の生誕100年にあたるということで、美術館でも企画展などがあり、その準備のお手伝いをすることで、すこし真下慶治さんのことを知ることになりました。

戸沢村の医者の家に生まれた真下慶治は、文学と絵画を愛する少年時代をすごした後、画家を志して東京で絵画を学び、20歳の頃に山形に戻って画業をスタートさせました。やがて、25歳の頃から、山形の母なる川・最上川の魅力に気づき、その川を生涯のテーマとするようになりました。以来、79歳でその生涯を閉じるまで、50年以上にもわたって、最上川を描き続けました。あらゆる場所へ出向いてはテントを張って、どんなに高く雪つもる日にも現場にこだわり制作を続けました。川の姿が実際にそうであるように、彼の描く最上川の絵はひとつとして同じものはありません。とらえようのない川の姿をとらえようと、膨大な時間をかけて、彼はじっと目を凝らしていました。

真下慶治美術館(山形県村山市)に足を運んでみてください。田舎の片隅に佇む、ちいさな美術館ですが、ずっと見ていても飽きない、壮大な最上川の姿がそこにあります。

真下慶治HP http://www.massimo-k.org

2014.11.3  Mikio Soramame