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山形というのはその名の通り、山がいっぱいある土地で、たぶんそれはずっとずっと昔から変わらず。ずっとずっとの昔から、ここに生きてきた僕らの祖先の人たちは、山とともに暮らしてきたのでしょう。だからでしょう、大きな山も、小さな山も、どんな山にも「祈り」の形跡を見つけることができます。鳥居だったり、祠だったり、社だったり、地蔵様だったり、積み上げられた石だったり。そういうものが、たくさん、時を超えて、僕らの目の前にあるのです。

写真は、羽黒山の石の階段。豊かな木々と豊かな水に囲まれ漂うひんやりとした空気。湿り気のある階段と、その周りを覆う種々の苔。山頂までの道のりは、なかなかにタイヘンなものなのですが、一歩一歩がとてもありがたく愛おしいもののように感じられます。ずっとずっと先の山頂がどうなっているのか、ということよりも、この石段そのもの、それを踏みしめて行くという道程そのもの。それがとにかく素晴らしいのです。

2014.11.4 Mikio Soramame