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田中忠三郎という人は、青森という土地に生きた人間の暮らしを、
衣服や布団といったモノから見つめていました。
ぼろぼろのボロのツギハギには、貧しさももちろん見えます、でもそれだけじゃない。
独特の美意識や、見事なまでの精密な手仕事や、暮らしの工夫や、といったモノの形跡が見て取れる。
そうしたものを敏感に感じ取りながら、彼は、かつてそこで生きた人たちのリアルを、
在野の民俗学研究者として収集・調査・考察していったのです。

彼が収集したコレクションの一部は、いま、浅草のアミューズミュージアムで見ることが出来ます。
そこでも販売されている『BORO』という本は、都筑響一氏と小出由紀子氏によって編集されたもの。
田中忠三郎の仕事を、彼が集めたコレクションを、その美を、世界に問うものです。