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The book Yamagata e Iku (“Going to Yamagata”), Rediscover Yamagata is not your ordinary guide book. 
 

There are no advertisements or marketing blurbs. In a series of articles, nineteen people with an attachment to the area simply present the things they love about the prefecture. They introduce their area of interest in their own personal way, and these interests span a wide range of categories. Instead of focusing on popular stores or well-known products, they introduce such things as out-of-the-way coffee shops, quiet shrines, undiscovered craftsmen, and old hot spring hotels. This book is a collection of anecdotes and personal narratives about an aspect of Yamagata each writer believes deserves to be known.

This book was created on the occasion of the first Michinoku Art Festival Yamagata Biennale, held in 2014. It was produced as part of the festival preparations with the aim of helping those who would be visiting Yamagata to discover what was special about the prefecture. For readers with a love of art, culture, and design, the article writers hoped to introduce a Yamagata that was deeper and more authentic than the Yamagata found in a typical travel guide. This is a guide book for people interested in discovering Yamagata, written by those who love Yamagata.

(from Ezolca  text by Mikio Soramame)


 
『山形をいく REDISCOVER YAMAGATA』は、
街のガイドブックとしてはすこし風変わりだ。
商業的なコンセプトからは離れている。
山形を愛する19人のごくふつうのひとたちが、
好きなところを思い思いに紹介するばかり。
紹介のしかたも、紹介するカテゴリーも、それぞれ。
街の人気店とか、おすすめ物産とか、『るるぶ』みたいな視点がない。
地元のひともあまり知らないような珈琲店、神社、職人、温泉宿、もろもろ。
書いている人たちがそれぞれに好きな「山形のいとしいところ」だけが切り貼りされている。
だから、ふつうのガイドブックとは、ちがう。
こころの内が反映された文からなのか、真実みや深みがあるようだ。
カメラマン志鎌康平による写真も、やさしさがにじんでいる。
イラストもかわいらしく楽しく、あたたかいぬくもりに満ちている。

内側からの視点だけで書かれた自己満足的なものにすぎない、とも言えない。
イラストレーターの平澤まりこさんは東京のひとだし、編集の上條佳子さんもそうだ。
コラムを寄せている山伏・坂本大三郎さんももともと千葉のひとだし、中山晴奈さんもそうだ。
山形とつながりのある、外部の彼らの客観的な視点が、
このガイドブックを外へとひらかれたものにしている。

この本は、2014年に始めて開催された「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」の
プログラムのなかでつくられていったものだ。
より正確にいえば、ビエンナーレ開催に向けた準備の段階のなかで、つくられていったものだ。
そこには、ビエンナーレに参加するためにせっかく山形を訪れてくれたひとにむけて、
ちょっと素敵な山形をすこしでも知ってもらいたいという誠実な願いが込められている。
アートやカルチャーやデザインを愛する人たちに向けて、
そのへんのガイドブックとはちがう、ちょっとディープな山形を紹介したい、
という想いが込められている。

そういう想いでできあがったのだ。
ちょっとヘンなのは、そのせいだ。
愛すべき、山形の、新しいガイドブックである。

『山形をいく REDISCOVER YAMAGATA』
著者 みのおくつくるラボ+平澤まりこ
編集 上條佳子
装丁 小板橋基希、梅木駿祐(akaoni Design)
写真 志鎌康平
発行 東北芸術工科大学 美術館大学センター
 (日本語のみ)

お買い求めは、ezolca shop へどうぞ。

2015.4.3 Mikio Soramame