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山形の初夏を彩るサクランボはとてもデリケートな果物で
農家はみな収穫したその日のうちに出荷をすることが多いようだ。
たった1日でも早くお客さんに届けたいのだ。
だから朝の4時とかまだ薄暗いうちからせっせせっせとサクランボ摘みをする。
ぼくはここ数年、天童の結城さんのところでサクランボ収穫の手伝いを、
早朝の3時間だけ、やっている。
なにも頭のなかにない、まっしろな3時間。
ただひたすらさくらんぼを摘み、ビクに入れ、箱にあける、
ということだけを延々と繰り返す。

サクランボの実を収穫しながらいろいろと見ていると
おいしそうなヤツがどういうものか分かってくる。
「分かる」とはその言葉どおり、違いが分かるということである。
色づきのいいもの、身の張りのよいもの、ぷくっとしているもの。。。
こいつは旨そうだ、と見た瞬間に感じたものは、
じぶんで食べてしまう。
そうすると、その予想が当たっていたか、すぐに確かめられる。
少しずつその精度が上がっているのがわるのだ。

さくらんぼの価格は高いものも、安いものもいっぱいある。
高ければ必ずおいしいというわけではないだろうが、
でも高いものは身が大きくて甘いものが多いと思う。
そうした最上のものだけを楽しみたいのなら高いものを買うといい。
小さいもの、酸っぱいもの、双子みたいなもの、
いろいろなサクランボの楽しさを知るなら
あまりきれいに選別されていないものがいい。

さくらんぼの味わい、その楽しみ方も、
じつはいろいろあるのだ。